骨盤の歪み
こんにちは。
今回は骨盤について書いていこうと思います。
皆さんご存知かとは思いますが、骨盤は男性と女性ではその形状が異なります。
男性の骨盤の形状は正面から見ると縦に長く、上から見ると空洞部分がハート型に見えます。男性は骨盤周りの筋肉が女性に比べると太くて強いためお尻の位置も高く歪みにくいと考えられます。
女性の骨盤の形状は正面から見ると横に長く、上から見ると空洞部分が楕円形に見えます。女性は骨盤周りの筋肉が男性に比べ少なく柔らかい、そして脂肪の量も多いため歪みやすい、広がりやすいと考えられます。
このことから女性は股関節の障害が起こりやすいとも言えるでしょう。
よく来院された方に骨盤が1つの骨だと思われている方がいらっしゃいますが、骨盤は数個の骨が組み合わさってできています。
耳覚えもある骨もありますので覚えてください。
骨盤は左右に腸骨・恥骨・坐骨、中央に仙骨・鼻骨があり構成されています。腸骨・恥骨・坐骨を合わせて寛骨(かんこつ)と呼びます。
左右の寛骨は後方で仙骨と連結します。この連結部分を仙腸関節と呼びます。そして前方で恥骨部分同士が恥骨結合により結合します。
骨盤はその上にある内臓の受け皿の役割を果たしています。
骨盤が広がってしまったり、歪んでしまうと内臓の位置が下がったり左右に負担がかかったりしてしまいます。
骨盤の歪みと聞くとその悪影響は見た目や脚・腰への負担を思い浮かべると思いますが、内臓にも影響してくることを理解してください。
そして骨格は結構簡単に動く・ずれる・歪むと思っていてください。
骨盤の正常な形をお伝えしておきます。
骨盤を正面から見たとき仙骨を中心に左右の寛骨上部と恥骨結合部を結んだラインがきれいな逆三角形になることが正常とされています。
この形が左右どちらかに傾いていたり、三角形が崩れたり、ねじれを生じたり、様々な形に変形してしまった状況が歪みです。
歪みは人それぞれです。生活の中で様々な悪影響を受け歪んでいきます。イスに座るとついつい足を組んでしまう。片足に重心をかけて立ってしまう。内股・がに股で歩く。バックを片方だけで持つ・肩にかける。横座りをする・・・などなどあげればきりがないほど歪みの原因はあります。
歪みが及ぼす悪影響も様々です。今一度ご自身の骨盤としっかり向き合い、今の骨盤がどういう状態にあるかしっかりと把握しておきましょう。
今回は骨盤の仕組みを紹介しました。次回もまた骨盤について書く予定です。お読みいただいた方、お付き合いいただきありがとうございました。