ここから整骨院解剖学 骨編胸郭から

皆さんこんにちは。
前回は解剖学骨編として脊柱まで簡単にご説明しました。
今回はその続き、胸郭から説明していきます。
堅苦しい内容ですがお付き合いください。
それでは・・・
胸郭を構成する骨は胸骨(1個)・肋骨(12対)・胸椎(12個)で構成されています。
胸郭が取り囲む空間を胸腔といいます。
胸郭の上を胸郭上口といい、第一胸椎と第一肋骨と胸骨柄上縁から構成されます。胸郭の下を胸郭下口といい、第12胸椎と第12肋骨と第7〜10肋軟骨と胸骨剣状突起から構成されます。
胸骨は胸郭前面の真ん中にある扁平の骨で、胸骨柄・胸骨体・剣状突起の3部からなります。
胸骨柄は第1肋骨と連結し、胸骨体は第2〜7の肋軟骨と連結します。
肋骨は胸郭の側壁をつくる12対の細長く湾曲した扁平の骨で、前方の軟骨質の肋軟骨と後方の骨質の肋硬骨でできています。
第11・12肋骨は浮肋骨と呼ばれ胸骨と連結しません。
続いて上肢について説明していきます。
人類は4足歩行から2足歩行に進化していきました。上肢は歩行・体重の支持などから解放され自由に動くようになり、さらに手を巧みに動かすことができるようになりました。そのため上肢の骨および上肢の関節は下肢とは異なる構造になりました。
上肢の骨は自由な可動性を有する自由上肢骨と自由上肢骨を体幹と連結する上肢帯とに大別されます。
・上肢帯は肩甲骨と鎖骨
・自由上肢骨は上腕の骨上腕骨と前腕の骨橈骨・尺骨と手の骨手根骨・中手骨・手指骨
上肢の関節は
・肩甲骨と鎖骨との肩鎖関節。
・胸骨と鎖骨との胸鎖関節。
この関節には関節円板があり球関節様に機能
・肩甲骨と上腕骨との肩関節。
この関節は球関節であり、上腕骨頭の大きさに対し肩甲骨の関節窩が小さい(3:1)。関節包もゆるく可動域が非常に大きい関節である。肩甲骨の関節窩周縁は関節唇といわれる線維軟骨が付き関節窩の深さを補っている。
・上腕骨と橈骨・尺骨との肘関節。
肘関節とは3つの関節が1つの関節包に包まれている。
3つの関節とは、上腕骨と尺骨との腕尺関節、上腕骨と橈骨との腕橈関節、上側の橈骨と尺骨との上橈尺関節。
・下側の橈骨と尺骨との下橈尺関節。
・橈骨と手根骨との橈骨手根関節。
・手根間関節。
・手根中央関節。
・手根中手関節。
・中手指節関節。
がある。
詳しくそれぞれについて説明したいのですが専門的になりわかりづらいので名前だけ羅列するかたちになりました。
続いて下肢の骨
下肢の骨は次回に