ここから整骨院運動学

皆さんこんにちは。
今回は運動学について簡単にご説明していきたいと思います。
運動学とは人間の身体運動を科学的に研究する学問です。
運動障害をもつ患者さんの治療を行うためには、人間の運動にかかわる身体の機能と構造について基本的な知識を備えていなければなりません。運動機能の障害による異常運動とその度合いは、正常運動からの逸脱とその程度としてとらえられます。運動機能の障害を扱うとき、医学における診断にあたるものは運動分析に基づく評価です。正常運動を基準値として障害の度合いを正確に分析した結果をもとにして治療が行われていきます。
人間の身体運動にかかわる要因は多様で広範囲にわたります。関連する学問分野によって分析の対象や用いられる手法が異なり、分析の結果の解釈も多様なものになります。
運動学は本来自然科学の領域に属するものですが、現在では大別すると5つの分野に区別されます。
1.構造的・機能的運動学
2.運動生理学(生理学的運動学)
3.生体力学(生理学的運動学)
4.発達運動学
5.心理的運動学・象徴的運動学
この5つに大別されます。
1.構造的・機能的運動学とは、人間の身体運動を形態的・機能的観点から分析するものです。解剖学や組織学・神経学などをもとにした機能解剖学の要素が強い分野になります。
2.運動生理学(生理学的運動学)とは、神経や筋をはじめ、呼吸・循環・代謝など人間の運動に関する生理学的問題を分析する分野です。
3.生体力学(機械的運動学)とは、人体の関節などを機械構造として、力学の一般法則を応用して身体運動や姿勢を物理的・工学的に分析する分野です。
4.発達運動学とは、人間発達学をもとに、成長や発達、老化に伴う運動や栄養との関係などを分析する分野です。
5.心理的運動学・象徴的運動学とは、運動の意味や目的との関係をみます。運動学を学ぶ目的は、運動に関する身体の構造と機能の関係を理解すること。運動に関する原理や理論を理解すること。運動学の知識を利用して運動障害の分析方法を学ぶこと。があげられます。